【内容(岐阜弁)】
マウスのES細胞には、「LIF依存性のES細胞」と「bFGF依存性のES細胞」という
機能的に異なる2つの状態があったんやけど、ヒトのES細胞には、
「bFGF依存性のES細胞」の状態しかあらへんかった。
今回筆者らーは、ヒトESも「LIF依存性のES細胞」になるよってことを証明しんさった。
なんでこれがええかっていうと、「bFGF依存性のES細胞」はフラスコから剥がして
バラバラにすると死んでまうけど、「LIF依存性のES細胞」やと死ににくくなるで、
遺伝子導入しやすいらしいわぁ。また増殖能力も上がるらしいげ。
【論文】
A murine ESC-like state facilitates transgenesis and homologous recombination
in human pluripotent stem cells.
Buecker C, Chen HH, Polo JM, Daheron L, Bu L, Barakat TS, Okwieka P, Porter A, Gribnau J, Hochedlinger K, Geijsen N.
Cell Stem Cell. 2010 Jun 4;6(6):535-46.
【M1号】
LIF依存性状態からbFGF依存性にすると、今までのヒトiPS細胞の様なものができるが、
効率が低い(0.1%!?)ので、「bFGF依存性のES細胞」と「LIF依存性のES細胞」が
同じ細胞由来なのかどうかが疑問。
(論文のメモですので、あまり気にしないでください。)